スピン・エレクトロニクスグループ
マグノニクス

ナノ構造磁性材料や磁気現象などのスピン工学分野を中核にして、光や高周波電磁界、超音波や熱、電子伝導などとの協調現象を巧みに利用した基礎から応用にわたる研究を行っています。

コリニア方式ホログラフィックメモリ

概要

 現在、光データストレージ技術としてBlu-ray Disc (以下、BD)があります。 これは、記録材料の表面にレンズで集光したレーザー光を照射し記録材料の状態を変化させ、 0、1のビット情報を記録しています。BDで使用されているレーザー光の波長は405 nm、 レンズの開口数は0.85です。しかし、これらは物理的に限界にきておりさらなる記録密度の向上は 困難となっています。 そこで、BDに続く光データストレージ技術として「ホログラフィックメモリ」が 注目されています。ホログラフィックメモリは、参照光と信号光の二つの光を干渉させて、 その時にできる干渉縞を記録材料に記録しています。 本研究はホログラフィックメモリに 多諧調位相変調ページデータを用いて、 従来までのホログラフィックメモリよりもさらなる高記録密度と 高データ転送速度の実現を目指しています。

コリニア方式

 コリニア方式のホログラフィックメモリについて説明します。Fig. 1にコリニア方式の記録・再生原理を示します。 コリニア方式の記録時には、空間光変調器により信号光と参照光を生成しています。 中心部が信号光、周辺部が参照光です。この信号光と参照光はレンズで集光することによって、お互いに干渉します。 レンズの集光位置に記録材料を配置することで、ホログラムが記録されます。再生は参照光のみを照射することで行われます。 このコリニア方式は

  • 可動部分が無く機械的に安定であること
  • 信号光と参照光が同軸に配置されているので振動による影響が少ないこと
(a) 記録
(b) 再生
Fig. 1 コリニア方式ホログラフィックメモリ原理